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またいつか貴方と
第19章 絵画展での大事件
それは私が一番好きと言っていた絵だった。
どうやらポスターではない。
ちゃんとした絵だったから
私は心臓がとまってしまうかもと思うくらい
ドキドキしている。
「いくらだったの?」
「聞くなよ。」
笑っているけど高いに決まっている。
私はスマホを出して調べようとした。
「おいおい。ググるなよ?」
「だってーーーーっ」
要らないなら俺の部屋に飾ろうかな。と
笑いながら言う聡くん。
車のコンソールがこんなにも邪魔だと
思ったことは今までない。
それでも私は聡くんに抱きつきたくて
無理矢理抱きついて大好きと伝えた。
「俺も。沙綾がこんなに喜ぶと嬉しい。」
もうこの絵は私の宝物です。
後でググって度肝を抜かれた。
聡くんどうしてこんな絵買えるの?
私は額に入れ部屋の壁に飾った。
その絵は今でも私の宝物。
ずっと私といる。聡くんと一緒に。