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またいつか貴方と
第20章 ダブルデート
耐えろ。耐えるんだ私!
と思うのに涙は溢れてくる。
ポタッ...
「ん?」
胸を触っている聡くんの手に
私の涙は落ちてしまった。
「沙綾??」
「何でもない...」
「いやいや、何で泣いてんの?
ごめん。この服気に入ってるんだよな。
似合ってたよ。キツい言い方してごめん。」
違う。言い方じゃないよ。
私が私の身体が嫌なだけだから。
そのままベッドに座らされて話を聞いてくれた。
「ちが…ッ。あのね...
こんな身体になった私が…っひくッ...
ダメなんだよ…
無くなればいいんだこんなの…!!!」
聡くんはまさかそんなにコンプレックスだったとは
思っていなかったみたいで私の言動に焦っている。
「沙綾!そんなに嫌い?
俺は沙綾の胸好きだよ。形もいいし大きさも。
ただどこか行く時はもうちょっと谷間が
見えないような服にしようねってこと。」
聡くんは必死に宥めるし
機嫌を直してもらおうと必死だ。