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またいつか貴方と
第21章 夏休み
花火大会を無事に見終えて
私は一度家に戻った。
すると家の玄関には見慣れない革靴がある。
そしてリビングに知らない男性がいた。
お父さんの会社の人かと思い
こんばんは。と挨拶をする。
影になってみえなかったけど
隣には綾乃がいたから彼氏だとわかった。
向かい側にはお父さんとお母さん。
そして彼氏が向かいに座る両親に
真剣な表情で話していた。
『まだまだ綾乃さんを幸せに出来るような
一人前な人間じゃないかもしれません。
だから綾乃さんが高校を卒業するまでに
成長してみせますので
その時は結婚を許してください。』
綾乃も二人で頭を下げる。
お父さんもお母さんも厳しい表情だった。
いかにも反対しそうな感じだったから
その前に一言だけ口を挟んだ。
「お父さんもお母さんも
今すぐって言われたんじゃないんだし
綾乃だってこっちでちゃんと高校卒業するって
決めたんだからそれまでは見守ろう。」