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またいつか貴方と
第21章 夏休み
完全に後ろから抱っこされた状態だった。
すると私の方に顎を置いた聡くんがこう言った。
それと同時に雲ひとつない夜空に
大きな大輪が咲いたのだ。
「沙綾これからもずっと愛してる。」
何度も聞いたこの言葉。
私を幸せにしてくれる。
私を落ち着かせてくれる。
私を感動させてくれる。
こんな魔法のような言葉は...
これから先もずっと
おじいちゃんとおばあちゃんになるまで
言い合えると思っていた。
「私も貴方を愛してる」
この夏私は聡くんとの一番の思い出を
作ることが出来ました。
そして二度と...
二度と花火を一緒に見られないなんて
この時は思ってもいなかった。