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またいつか貴方と
第24章 奇跡を信じますか?
あれから亜里沙と電話したけど
やっぱり不安になり夜は眠れなかった。
ベッドに入って横になるけど
目を閉じてもすぐに不安に押しつぶされそうになり
目を開けてしまう。
聡くんはいつ目覚めるの?
早く顔みて名前を呼んでほしい。
気づけば1時間だけ眠っていた。
夢の中で聡くんに名前を呼ばれてハッとし
身体を起こしたのだ。
「まだこんな時間か。」
時計を見るとまだ夜中の2時だった。
私は喉が乾いたからキッチンへ水を取りに
部屋を出て階段を降りた。
リビングからは明かりが漏れている。
声がしてきてお父さんとお兄ちゃんだった。
私は階段に座って2人の話をきいてしまった。
『近藤運送ってやっぱりそうだろ。』
『あぁ。SMDも近藤運送だったか?』
『うん。聞いたら青ざめてたけど
運送会社変えないと...』
『そうだな。それにしても聡くんが…』
『父さんも知っての通り聡の親もかなり参ってる。
おじさんは海外だし蛍子ちゃんは妊婦だし。』
『沙綾は大丈夫なのか?』