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またいつか貴方と
第24章 奇跡を信じますか?
二人の会話を聞いていたら心配してくれていると分かる。
だから私はリビングに入っていった。
「お父さん、お兄ちゃん。
私は大丈夫。私がしっかりしなきゃ。
聡くん起きた時に怒られちゃう。」
『沙綾まだ寝てないのかよ。』
『早く寝るんだぞ。』
「ありがとう。喉乾いたからお水取りに来たの。
明日も病院だからおやすみ…」
それだけ言って部屋に戻った。
本当は大丈夫なんかじゃない。
今にも崩れそうになりそうだけど
そんなことになったら聡くんに会えないから
必死に踏ん張ってるだけ。
さて、何かしていないと…
私はスマホを出していろいろ調べた。
事故の手術のこと
すると目が覚めても安心は出来ない
その後の合併症に注意と…
目が覚めただけではダメなんだ。
そんな...
合併症で亡くなる人も多いらしい。
聡くんは頭を強く打っているから
脳に障害が起こるかもしれないと書いてあった。