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またいつか貴方と
第24章 奇跡を信じますか?
日曜日、聡くんはまだ目を覚まさなかった。
もう目を覚まさないのかもしれない...
毎日病院に通おうと決めたの。
少しの変化でも気付いてあげたくて。
日曜日はバスに乗って帰った。
家に帰るとお母さんがご飯を作って
待っていてくれる。
『どうだった?』
「今日あたりが山場だって。
それでも今日目を覚まさなかった。
もしかしたらずっとこのままかもって…
そんなことないよね?
ちゃんと目を覚ますよね?」
『そうね。そのためにも沙綾は
学校行って勉強して帰りに様子見ておいで。』
お母さんが私の大好きな肉じゃがを作ってくれていた。
だけどあまり食べられない。食欲がわかない。
『少しら食べなさい。
あんたあれからまともにご飯食べてないんだから。』
確かにあれからご飯をまともに食べられない。
食べたくならないから無理に食べないだけ。
『肉じゃがと茶碗蒸し少し食べたら?』
お母さんの優しさには感謝しなきゃ...