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またいつか貴方と
第25章 生きてるよ




「そっか。丸4日くらい寝てたんだ…」

「山だと言われた日を過ぎると
めをさまさないのかもしれないって言われて
すごく不安だったの。」

「沙綾も母さんも大変だったな。」

「蛍子ちゃんは真也さんのところに戻ったって。」


聡くんは笑いながら
当たり前。あいつん家なんだから、と。

私はお兄ちゃんも心配してたよ?と言うと
みんなに謝らないとな。って。

「あ、飛鳥から連絡あって
祐輔くんもよねくんも会いたいって言ってくれたけど
一般病棟に戻るまでは待ってもらうことにしてるから。」

そうじゃないとICUなんて
他にも患者さんがいるのにゾロゾロ来たら
迷惑になっちゃうからお断りしたの。


「みんなに心配かけたな。」


聡くんは何か思っているみたいだったから
スっ立ち上がって聡くんに
覆いかぶさりように優しく抱きついた。

「沙綾?」

「みんな心配したし相手にはすごく怒ってる。
けど何よりも聡くんはちゃんと生きてるじゃん。」

私は声を震わせながら言った。



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