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またいつか貴方と
第25章 生きてるよ
泣きまくる私を聡くんは黙って
見守ってくれていた。
「沙綾ちょっと痩せた?」
げっ!!こういうちょっとした変化に
気付くのは聡くんのすごいところ。
「ちょっとだけね!」
「何で??」
「ほら、最近ちょっと食べ過ぎだったから
ダイエットしたの。
聡くんが痩せたって気づいてくれたなら
成功だったみたいだし終わり!」
そんな私をじっと見つめ
しばらくすると聡くんが口を開く。
「ダイエットは嘘だな。ほんとの事言って??」
バレバレだったんだ。
またここで誤魔化してもまたバレるんだろう。
私は素直に話すことにした。
「聡くんが事故にあった日から
あまりご飯食べれてないから…
金曜日に聡くん事故に…あって。
今日火曜でしょ?
食べたのはお母さんのお好み焼きと
聡くんのお母さんと病室でケーキ食べた…くらい…」
聡くんは少し困った顔をして
俺のせいだなごめんな。って謝っていた。