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またいつか貴方と
第3章 ぬくもり




でも、この密着具合が気持ちいい。
聡くんの体温を感じられるから余計に
心地よくなって気持ちいい。


何処に行くのかは教えてもらえず
聡くんは信号でとまると話しかけてくれた。


「沙綾寒くない?」

「大丈夫だよー」

「これからもうちょっと山に行くから
寒かったら言って」


実は言う少し寒い。
けどもう少しこのぬくもりを感じていたいから
我慢することにした。


それから10分くらい走ったら聡くんが
バイクを停めて私を降ろした。

そして椅子の中から服を出して
パーカーを着せてくれた。


「我慢したらダメだって。
風邪ひいたら来週末の花火行けねぇーよ?」



なんで寒いって分かったの?
聡くんはちゃんと恥ずかしい私をわかってる
だから私の分のパーカー入れてたんだ。


「沙綾は気付いてないかもだけど
ちょっと前から震えてんの。
寒かったら言わなきゃ」


そんな気を遣ってくれる聡くんに
またドキドキしちゃった。



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