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またいつか貴方と
第27章 過酷なリハビリ
『あのね、隅田さんなんだけど
リハビリに意欲的なのはすごくいいことなんだけど…
リハビリするペースが早くて無理してるように
見えちゃうの。だから…
みんなで落ち着きながらするように言ってもらえる?
まだ脳の方も様子みたい状態だから。』
看護師さんに言われてゾッとした。
確かに聡くんはまだ脳の障害がでるか分からない。
なのに急いでリハビリなんかしてて
また何かあってからでは遅い。
亜里沙は看護師さんが去った後
まだ不安そうな表情をしていた。
『先輩まだ安心出来ないんだ?』
見た目はもう動いていいくらいに
元気そうに見えても
中の事までは分からないよ…
「そうなの。強く頭打ってるし
後遺症として何かでるかもって…
身体は元気そうなんだけどね。」
亜里沙に伝えると
ここは沙綾が真剣に話してちゃんと
約束してもらわないと今度はホントに
危なくなっちゃうよ。と釘を刺された。