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またいつか貴方と
第30章 居なくなった今


始業式の日

私は学校に向かった。
正門の前でふぅー。と深呼吸して
1歩踏み入れた時
後ろからあれ?今日は一人?と
原くんに声をかけられた。


一人だよ。

これからは聡くんが来ない。


私はずっと一人なの。



そう思うと悲しくなってきた。
やっぱり聡くんに会いたい...

涙を流してしまった。

振り返ってきた原くんはえ?って顔をしている。

『どうしたの?』

「......ごめん。」


私は走って教室に向かって席に着き
バッグに顔を埋めて泣いているのを
バレないように必死に泣きやもうとしている。

けど周りから聞こえてくるのは

彼氏と〇〇行ってきたのー
彼と初詣行ってきたのー
私は彼氏が出来たー



みんな彼氏彼氏ってうるさい!!!!


バンッと机を叩いてみんなの注目を浴びてしまう。
そんな私の目は涙が流れていて目が真っ赤だった。



『沙綾どした?こっちおいで。』

亜里沙だった。
私はワンワン泣きながら亜里沙に抱きついた。


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