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またいつか貴方と
第6章 傷付けられる



お父さんとお兄ちゃんを見て
ビクッとしてしまい、
お母さんが出ていくように話してくれた。

お父さんもお兄ちゃんも悲しそうな顔をしていて
見てる私が辛くなる。


すると亜里沙が私を抱きしめて
『ごめん。ごめんね。助けられなくて…』と
泣いてくれた。

「亜里沙…私が謝らないといけないの。
亜里沙にまで怖い思いさせてごめんなさい」


亜里沙はブンブンと首を振り
謝らないでと。

落ち着いて話したいからこれ飲んで。
とお母さんがココアを入れてくれた。

どんな残暑厳しい夏でも
温かいココアは心が温まる。

『沙綾。話せるだけでいいから
お母さんと亜里沙ちゃんに話して。』


「...うん。」


それから私は全てを話した。

彼らは真奈美ちゃんに言われてしたこと。
真奈美ちゃんは塾が同じで
聡くんと同い年で聡くんが好きなこと。
聡くんを手に入れるために私を犯し
脅そうとしていること
写真や動画を撮られたこと
そして...



「聡くんとは…もう居られない。別れたい」






この話を聞いていた綾人兄は
家を飛び出してしまった。





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