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吊擦腐
第4章 恋愛

そして、それが実話だと言うことに凄く感動していた。

そして、それは結果8年であったけど、記憶が戻ると約束された8年でなく、いつ戻るか、もしくは戻らないままかもしれないという毎日の積み重ねが8年だったということ…

そこで息子が言った。

「だってお母さん、お父さんが記憶喪失になったって言われたら、お母さんならどうする?」


暫しの間すらなく、

答:「それってさ、まず、病室に入ると、私のことがわからず、『どちら様?』って反応が返ってくるわけだよね。」

息子:「うんうん。」

答え:「ここぞとばかりに…『あ、あれ?病室間違えちゃった、お隣でした。
失礼します。』って、速攻出ていく。」

息子:「お母さんじゃ、恋愛映画は造れないね。お父さん可哀想。」

答え:「ん?、お父さん?って、誰?それ…」

息子:「お母さんは結婚してた記憶を喪失中かぁ。」

なんて、漫才にしかならない会話。


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