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嘘やろ!?
第11章 プライド



異人館に行き車は駐車場に入れて散歩する。


「なぁ…、透…。」


最初に目に入って来たのは結婚式をやってる異人館だった。

多分、披露宴…。

純白のウェディングドレスを着た花嫁と新郎を写真撮影してる人達が取り囲んでる。

結愛は元気かな?

もう結婚をしたからと気を使って、あまり連絡をしてない。


「朱音もウェディングドレス派か?」

「透は和装か?」

「朱音がやりたい方をしてやる。」


いきなりプロポーズか!?

透のこういうところにアタフタしてまう。


「ねぇ…、隆也さん。やっぱり結婚って6月にドレスがいいなぁ…。」


そんな黄色い声がした瞬間だった。


「朱音…?」


懐かしい声にそう呼ばれた。

5年間、当たり前に聞いてた声に振り返る。


「隆也…?」


相変わらず爽やかに白い歯を見せた笑顔に向かってそう言ってた。


「だぁれ?」


隆也の腕にぶら下がる女が上目遣いで隆也に聞く。

私の肩を抱く透の手に力が籠る。


「ああ、大学の時の友人…。」


隆也が微妙な顔をして彼女に答える。

不器用な隆也…。

お坊ちゃん育ちだから変なところは生真面目だ。


「お久しぶり…、彼女?可愛い人やね。」


嫌味とお世辞を言ってやる。


「別に…、彼女って訳じゃ…。」


腕にぶら下げているくせにモゴモゴと隆也が言い訳をする。

あー…、わざわざ染み付きパンティを隆也の荷物に入れた、えげつない女がこの子か…。

そんな事を悟った。

そういう露骨な事をほんまは嫌う隆也…。

だからモテるくせに女の子からの積極的アプローチは全て断って私を選んだ人だった。

今はその露骨な女に流されるように付き合ってるのだと思う。

お生憎様…。

今更、隆也に同情をする気にはならない。

私を気に入らないからって浮気をしたのは自分の決断やろ?

隆也を見下すように見てると


「そろそろ行こう。」


と透がスマートに私を促す。


「じゃあ、またね…。」


次なんかないのに、そう言って隆也の前から立ち去った。



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