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嘘やろ!?
第12章 繁殖



「透…。」

「なんや?」

「私が仕事辞めたらどうする?」

「辞めたいんか?」

「そうじゃないけど…。」


何て言うべきかがわからんわ。


「辞めたいなら辞めたらええ。やりたいならやればええ。俺は俺の生活がちゃんと出来るのは朱音ももうわかってんねやろ?」

「うん…。」

「俺は朱音が抱けたらそれでええ。朱音を養ってやる事も出来る。それだけや。」


透はそう簡単に言う。

悩んでんのは私だけ…。

余裕がある笑みでニヤニヤとする透に拗ねたなる。


「なら、抱いてや。」

「そのつもりやから、もう飲むな。」


お酒の勢いだけで透に抱かれる事を透が嫌う。

透の手が浴衣の上から胸をまさぐる。


「浴衣やのにブラジャーすんなや。」


透が背中から回した手でブラジャーのホックを外す。

浴衣の前を肌蹴て透がブラジャーを避ける。

剥き出しになる乳房に透が口付けをしてくれる。


「ふぁ…。」


息が上がる。

身体が変に熱うなる。

何度も重ねて来た身体なのに透にはまだ緊張しよる。

透の指先が痛くなるくらいまで浴衣の上から乳首を弄ぶ。


「なぁ…、俺が好き?」

「それは答える訳にいかん。」

「大阪ちゃうんやで、内緒にしといたるから素直に言えや。」


言うたら自分の見境をきっと失くす。

街中に透が私の彼氏やと見せびらかしたなる。


「後…、半年やん。」


透が卒業をするまでの事…。


「しゃあないな、待ったるわ。」


透が浴衣の帯を外してパンティの中へと手を入れる。


「んくっ…。」


透を感じてまうから透に必死にしがみつく。


「浮気だけはすんなよ。」


透が念を押して来る。

わかっとる。

そう答えるつもりでも透の愛撫に喘ぐ声しか出て来ない。


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