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嘘やろ!?
第12章 繁殖
ゆっくりと私の中へ挿って来る透…。
髪を避けて額にキスをして来る。
「猿みたいにただやるだけのセックスは朱音とはしとうない。」
耳元でそんな事を囁く。
佳奈子とはやるだけのセックスやったから?
つまらん事を聞きそうになる。
「ちゃんと愛したいと思ったんは朱音だけやから…。」
顔中にキスをして繋がりだけを求めたゆったりとしたセックスを透が私にしてくれる。
私はそんな透の気持ちに応えてやる事がまだ出来ない。
身体だけが透を感じて勝手に腰が揺れてまう。
「朱音…、激しいって…。」
透が苦笑いをする。
「だって…、透…。」
透をもっと感じたいんや。
だから自分の身体の深いところまで透を引き込むように腰が動く。
「また可愛い顔をしよる。イッてまうやんけ。」
「イッてや。何回でもしたるから…。」
少しでも透が欲しい気持ちを伝えてた。
自分だけが透の女なんやと、この場だけでも感じたかった。
エアコンの効いてる部屋でお互いが汗だくになるのにお互いが動きながらぴったりと身体を付けて抱き合ってた。
「透…、ずっとこのままがええ…。」
「わかっとる。」
夏休みが終わったら透との生活が終わる。
だから透は私とゆっくりと繋がりたいと考えてわざわざここまで旅行に来たという事にやっと気付いた。
ただ透の上で踊るように悶えて喘ぎ続けた。
透は私の気持ちに応えるようにゆっくりとしか動かずに何度も私をイカせて来た。
意識が遠のく中で透がイク…。
「愛してる。」
透の囁く声と海の音が混じって聞こえる。
答えてやれないままフェイドアウトするように私は眠りに堕ちた。