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嘘やろ!?
第13章 新学期
「死ぬ…。」
ビーチチェアに倒れて呟く。
「あほっ…、たまには陽に当たれ。」
透が私の背中にサンオイルを塗りながら小言を言う。
だって、太陽が黄色いで?
てか、透のせいで最近夜行性の生活やん。
むくれる私を透が笑う。
「せっかく海に来たんやで…。」
うなじにキスをして透が私から降りる。
朝から透と海に出た。
旅館にはプールもあるけど、そのプールサイドからすぐに浜辺に出れるから海の家でビーチチェアとパラソルを借りて、只今黄色い太陽を満喫中。
「ジュースでも買って来る。」
陽に当たれと言うからパラソルの下から出る。
「1人でか?」
透が嫌な顔をする。
「すぐ、そこやん。」
まだサンオイルを塗り始めたばかりの透を残して海の家に向かってみる。
意外と面白い海の家がある事に気付いた。
芸能人がプロデュースをしている海の家。
普通の海の家は焼きそばやおでんなどの定番メニューばかりだけど、変わった海の家はちょっとしたイタリアン料理とカクテルなどを出してる。
焼肉屋の海の家などもある。
後で透と来ようと思いジュースを買って引き返そうとした。
「ねぇねぇ、お姉さん、1人?」
茶髪の男が話し掛けて来る。
「連れが居るから…。」
露骨に嫌な顔を向けてやる。
ナンパなんかの相手をしたら透が不機嫌になるのは100%間違いない。
「連れ?女の子?俺らも3人だから一緒に遊ばない?」
「彼氏と来てますから…。」
早足で透の居る場所へ戻ろうとした。
変に海の家を見て回ったせいで透から離れ過ぎたと後悔をしてまう。
「彼氏?冷たい彼氏やな。1人でジュースを買わせに行くとか…、そんな男と居て楽しい?」
一方的に茶髪の男が言う。