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嘘やろ!?
第15章 シェルター
「もっとか?」
「もう…、無理ぃ…。」
声が枯れて来た。
腰はもう動けない。
「しゃあないな…。」
ガンガンと透が容赦なく私の上で腰を振り出した。
「くぁっ!あかんっ!イクッ…イッちゃう…。」
ほとんどイキっ放し。
「出るぞ…。」
ほんまかいっ!?
朝から3回目なんやで?
ドクンッと透が私の身体の中で弾ける感覚がする。
「猿…。」
ぐったりとする身体を横たえて呟く。
「喧嘩売る気なら、まだ、やったろか?」
私の鼻を摘んで透がゴムをチラつかせる。
「もう…、いい…、透でお腹いっぱいや。」
寝かせへんを通り越して今日は朝からずっと透に襲われてる。
「今日しか抱けんやん。」
来週は詰め詰めの慰安旅行…。
遼さん達が居るから変にイチャついたりも出来んと透が嘆く。
「慰安旅行の後でも普通に抱けるやん。」
呆れて笑いながら透に言う。
まさか自分のそんな言葉が裏目に出るとは思ってなかった。
「ただでさえ、朱音がくれる時間は少ないからな。」
「努力はしてるやろ?」
「わかってる。」
夜は仕事のくせに透が片時も私を離そうとしない1日。
それが幸せだと思ってた。
透さえ居れば何があっても大丈夫だと思ってた。
透は私の願いを叶える男。
その全てが裏目に出るなんて全く考えてなかった。
夜はいつも通りに自分の部屋に帰る。
透のキスで別れる。
寂しい瞬間だけど寂しいとは思わない。
いつだって透は私のそばに居てくれるという自信があるから…。
自己満足?
恋愛ってそういうもんや。
愛し愛されてるという自己満足…。
周りなんか見えない時間…。
それが終わる事なく永遠に続くと信じてる時間はほんまに短くて、それを失くした瞬間が永遠に感じるもんなんやと初めて理解をする事になるなんて思いもしてなかった。