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嘘やろ!?
第15章 シェルター



翌日は普通に学校…。

透はやはり睡眠中…。

ただ違ったのはうちのクラスにギャラリーが増えた。

1年生から2年生に他のクラスの3年生までの女子というギャラリー…。

毎回、休憩時間のたびに次々とクラスを覗きに来る。

体育祭で初めて透が起きてるのを見た子達が一斉に一目惚れをしたらしい。

その女子達に頼まれた男子が透を起こす。

透は軽く手だけを上げて断るような仕草をしたらまた寝てまう。

昼休み…。


「ホストみたいにチャラチャラしやがって…、楠木先生、今日の放課後は吉岡を生徒指導部の方に出頭をさせて下さい。」


教室に中野先生が私に言う。


「生徒指導部?何故ですか?」

「言っておきますが、楠木先生も放課後は学園長がお呼びです。吉岡なんかを甘やかすからそういう事になるんですよ。」


そんな嫌味だけを言って中野先生が立ち去った。

しょうがないから教室で透に伝言だけ伝える。


「吉岡君…、放課後は生徒指導部に来てくれって言われてるから…。」


私の言葉が聞こえてんのかわからんけど寝たままの透にそう言った。

クラスの中が少しざわついた。


「生徒指導部?吉岡がなんかやったんか?」


好奇心旺盛の学生達。


「なんもしとらんよ。授業を始めるからそろそろ席に着いて…。」


5限目の英語の授業。

いつもと変わらないノルマの消化。

放課後までは、ほんまにいつもと変わらない日常のはずだったのに…。

終礼の後、珍しく透が自主的に起きて教室を出て行ったのを確認はした。

教室の前でギャラリーの女子達に何かを言われても透は首だけを横に振って立ち去る。

生徒指導部にはちゃんと向かったと思う。

私は私で学園長の呼び出しに向かった。


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