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嘘やろ!?
第18章 受験日
ご機嫌で学校へ行く。
まぁ、2年生の授業は午前中だけ…。
午後はのんびりと出来るのが卒業済み3年生の担任のメリット…。
少し寂しいとは思うけど…。
久しぶりにのんびりを満喫中。
昼から透が学校に来た。
職員室に入って来る透…。
ぶっきらぼうな態度のまま…。
いやーん!
やばい!
制服っ!
見納めやん。
たまには着て貰おかな?
コスプレの妄想にふける。
「吉岡、何しに来た?」
中野先生の嫌な声がする。
透は中野先生を見もしない。
「私が呼んだんです。卒業証書の授与が終わってませんから…。」
中野先生に説明をする。
「卒業式に出席をしてないとか…、どこまで迷惑を掛けたら気が済むねん?」
「センター試験があったからです…。今は2次前の忙しい時期に無理に来て貰ったんですよ。」
「2次?ほんまに国立狙いさせたんですか?中途退学にならないとええですけど…。」
中野先生の嫌味をこれ以上は聞いててもしゃあないと思い透を連れて事務局に向かおうとした。
「楠木先生…、やぁ、吉岡君…。」
会いたくない人にばかり出会ってまう。
「学園長…。」
仏の学園長がニコニコとしてる。
学校じゃ、余計な人が多過ぎてあかんわ…。
眉間を押さえて嘆きたくなる。
透の制服姿…。
見納めなんやから邪魔せんといてっ!
そんな、あほな願いは叶う訳がない。
「卒業証書ですか?折角ですから学園長室で授与しましょう。」
何故か学園長までもが事務局について来る。
透はずっと無表情のまま…。
事務局から卒業証書を学園長が受け取る。
なんでやねん…。
ツッコミを入れる事も出来ずに学園長室に向かう。
「卒業証書…。3年○組、吉岡 透殿…。」
よくわからんノリでニコニコとした学園長が卒業証書を読み上げる。