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嘘やろ!?
第18章 受験日



空気を読めっ!

学園長に向かってそう叫びたい。

透は頭1つ下げずに卒業証書を受け取った。


「おめでとう!」


学園長だけがご機嫌の空気…。

とにかく透を連れて学園長室を出ようとする。


「ああ、楠木先生はちょっとお話があります。」


まさかの学園長の呼び止め…。

透は無言のままスタスタと立ち去る。

ううっ…。

只今、勤務中…。

上司命令には逆らえません。


「彼…、国立はどうです?」


透が出て行ったんを確認した学園長が聞いて来る。


「余裕みたいですよ。」

「この先も彼には楠木先生は何かと苦労をするんですよね?」


学園長の言葉にドキリとする。

やばい?

透との関係がバレてる?


「えーっと…。」


学園長の目付きが変わる。


「立ち入った話をお聞きしても?」

「立ち入った話ですか?」

「楠木先生が笑顔にしたいと言ってた人は笑ってくれましたか?」


どう答えるべきかに迷う。

嫌な汗が脇の下を流れる。

クビ?

透が見てた未来はそれ?

意味深に学園で仕事を続けるのかと聞いてたけど、クビになる選択肢はさすがに考えてないわ。


「多分…。」


曖昧に答えた。


「吉岡君の気持ちはどうなんですかね?」


透の気持ち?


「はぁ…。」


ラブラブですけど…、何か?

そんな開き直りは出来へん。


「難しい年頃ですよね…。」

「そうですね…。」


何の話やねん!

頼むからはっきりしてや。

針のむしろやん。


「僕は楠木先生の為になるようにしたいのです。」


仏の学園長が初めて仏じゃない顔を見せるから、焦って泣きたくなってまう。

梶谷先生の耳に入れば父の耳にも当然伝わる。

どうしよう?

頭の中はそれでいっぱい…。


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