この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater38.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嘘やろ!?
第3章 個人ファイル
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
そのせいで透が本当はどんな子かなんか未だにさっぱりわからへん。
ちょっとメガネで変装をされたら透とは気付かへん程度の担任をしてた。
なのに透は私を求めて来る。
そんないい加減な私を好きだとまで言った。
今は少しでも透の事を知りたいと思う。
あの笑顔が好きや…。
あの優しいキスが好きや…。
なのに透の事を私は何も知らん。
学校ではずっと寝てるだけの透しか知らん。
Barで深夜の3時まで働いてる透の事なんか全く知らんかった。
ゲームアプリで毎月100万以上を稼いでる透なんか全く知らんかった。
早生まれで車の免許を既に持ってるとか全く気付かんかった。
つまりは透の言う通り。
本当の透に無関心な学校には透と私の関係なんか簡単にバレはしない。
バレなければ後は透が卒業をすればええだけやと透はずっと笑ってた。
その笑顔を思い出すと何故か胸が痛くなる。
私もその学校側の人間やから…。
ほんまの透に気付いてなかった最低な担任やから。
ほんまに透はどんな育ち方をして来たんやろ?
透の事だけで頭がいっぱいになる。
透…。
もっとほんまのアンタを見せてよ。
もっとアンタのその声でアンタの言葉を聞かせてよ。
胸の奥が痛くて堪らんし…。
これって、アンタに間違いなく惚れとるわ。
それをアンタに知られる訳にはいかんけど…。
透が好きで堪らんのや。
今すぐにでも透にキスをされて抱かれたいとか思ってしまうダメな教師やわ。
透からすればこんな私は馬鹿な教師で軽い女やと思ってるかもしれんけど…。
私はそんな透の全てを知りたいと思ってた。
![](/image/skin/separater38.gif)
![](/image/skin/separater38.gif)