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嘘やろ!?
第24章 大学病院



問題は…。

学校にどう言い訳をするか…。

公立の教師よりも比較的に休みや早退はしやすい私立の学校…。

それでも家族の為とか、それなりに理由が必要になる。


「学園長…、すみません。」


ここは学園長の仏心に縋るしかない。


「誠に申し上げにくい話なのですが…。」

「どうぞ。」


ニコやかな仏顔に嘘を付く事を躊躇う。


「友人の結婚式がどうしても金曜日の午後にありまして、なかなか会えない友人だから…。」


モゴモゴと言い訳をする。


「早退の申し出ですか?」

「はい、無理ですかね?」

「授業がないなら大丈夫ですよ?」


授業の方はやりくりして貰ってる。

コミュ英は今回のテスト平均値も比較的高かった事もあり、授業に余裕がある状況だ。


「なら、事務局で手続きをして来ます。」


有給扱いだから事務局の手続きは必須…。

休みは取れてホッとする。

夜は遼さんの店で遼さんとご飯。


「金曜日の午後休は取れたけど、学校に迎えに来るのは困るわ。」

「なら、その近くに迎えに行く…。」


遼さんの変わらない笑顔。


「なんで透に今更、会うの?」

「会いたかったんやろ?」

「そうやけど…。」


遼さんが頬にキスをする。


「今の朱音なら次の段階に進めるやろ。」


遼さんの言いたい事がわからん。

次の段階?

透とは決別して遼さんと新しい恋をするって事か?

それも悪くないな…。

遼さんなら私を傷つける事はない。

遼さんなら怯える必要もない。

もう泣くのは嫌なんや…。

ご飯が終われば遼さんとキスをする。

厨房で2人きり。

舌が絡み合い、唾液が溢れて水の音がする熱いキス…。

頭まで蕩けそうなキス…。


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