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嘘やろ!?
第24章 大学病院
ゆっくりとキスが離れる。
「溶けた顔して…。やばいな。襲いたなる。」
私の顔を指先で撫でてその指先が首筋へと這う。
「遼さん…。」
もう一度キスで口が塞がれる。
離れた瞬間に遼さんが私の髪に顔を埋める。
「愛してる…。」
危ないくらいに全身が熱くなった。
初めて遼さんに本気で愛してると言われた。
「全てが終われば俺の女にする。」
そう言うたら遼さんは仕事に戻った。
金曜日まで余計な事は何も考えずに済んだ。
全てが終わったら…。
遼さんのものになる。
そんな事だけをひたすら考える。
あかんやろ?
照れてまう。
初めてじゃあるまいし…。
でも、予告ありとかドキドキするやん。
透の時は酔った勢いやったし…。
隆也はお互い初めてでガチガチやったし…。
遼さんは…。
やばい!
ほんまにあかんて!
1人で変に浮かれる生活。
この先の自分が見えないのに、遼さんには透のように未来が見えてると感じるから恐怖がない。
遼さんを受け入れる。
そうなったら私はどんな女になればええ?
意地っ張りは止めんとあかん?
透の時は止められへんかった。
遼さんになら止めれるか?
1人で次の恋に浮かれてく。
早く金曜日にならんかな…。
そんな事まで思うようになってた。
金曜日に学校を早退して遼さんとの待ち合わせ場所に向かう。
遼さんの車に乗ると遼さんが頬にキスをする。
「学校の近くやから止めてや!」
「はいはい、ほな、行くか。」
遼さんが車を走らせ始める。
なんとなく緊張する。
「怖いか?」
私の手を握って遼さんが聞いて来る。
「怖くはないよ。ちょっと緊張はするけど…。」
「この先、透とは全く会わんいう訳にはいかんからな。少しずつ慣れてくれ。」
それは遼さんとこの先をずっと一緒に居るなら避けては通れない部分だから…。
だって、透は遼さんの息子やもん。
もう私の恋人やない人や。