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第25章 逃亡

身体の中を圧迫する感覚と頭まで貫く挿入感に堪らなさを感じて悶えてまう。


「ッンクアーッ！」

「ぎちぎちや。」


きゅうきゅうと容赦なく透を私は締め付ける。

私の身体は透だけを覚えてる。

透以外は受け入れたくないかのように透に絡み付き締め付けて隙間を与えない。


「愛してる…。朱音…。」


何度も私の顔を撫でて耳元で囁く。

ゆっくりと透が動く。

透の手を握りしめる。


「アァンッ…ウッアーッ…アアッ…。」

「ええんか？」

「やばい…、あぁーっ！感じっ…過ぎて怖いわ…。」


ゆっくりゆっくりと透が奥を擦る。

子宮の入り口を開けるように透が動き続ける。


「イッ…クッ…、透…。」

「俺も出る…。」


私の子宮が開く。

ヴァギナがビクビクと痙攣をする。

有り得へん叫び声を上げる。

透が私を抱きしめて果てた。

透の脈を身体の中で感じる。

お腹いっぱいに熱いものが広がった。

ズルりと透が私から抜けるとヴァギナから白い涎が流れ出る。


「もっかいやるか？」

「やる。」


透の子が出来るまで…。

その道を私は選ぶ。

そうすれば２度と透を失う事はない。






僕達が永遠の存在であり続ける為に…。






何度もオーガニズムを感じながら頭の中で歌い続ける。


「愛してるっ！だから…透っ！」

「出すぞ…。」


２度目の射精感。

なのに透は萎える事もなく私から抜ける事もなく動き続けるから意識を失うまで透に抱かれ続けた。

時間の感覚を失くした。

２人だけの世界に留まり続ける。

目が覚めれば透にキスを求め、透に跨り腰を振る。

日常という世界から切り離されてお互いだけを求める愛を繰り返す。







「愛してる…。だから…、帰ろう。」


透がやっとそう言ったのはモーテルに入ってから３日目の事だった。