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嘘やろ!?
第1章 キャバクラ学園
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こっちはあくまでも授業という単位習得のノルマをこなせば無事に卒業してくれる学生達。
結局、毎日がそんな風に全く萌えない教師生活をしている私…。
楠木 朱音(あかね)…もう25歳独身。
彼氏は…。
その話は後ほど…。
「お疲れ様でした。」
自分のやるべき事を済ませたら職員室を出る。
とにかくこの学校では教員同士の付き合いとかはなるべく避ける。
ちょっと一緒に飲みに行くと普段は無関心な保護者達が一斉に文句をぶら下げて襲って来る。
だから、この3年の間に何かと1人で行動をする癖が付いた。
帰る前に自分が担任である教室の鍵の戸締まりだけは必ず確認する。
今日はもう土曜日…。
一般の公立じゃ、まだほとんどが週5日制度…。
土曜授業は無い学校が多い。
うちの場合、私立だからと保護者会で土曜授業について決議を行ったらしい。
結果は土曜授業の継続希望が多数…。
高校を託児所と間違えてへんか?
そんな意見の中でも週6日制度のままやって来た底辺の学園…。
入試で受け入れる学生のレベルが低いのだから教師の労働時間を超過しても進学校になる事はまず無い。
そんな事を考えながら戸締まりを済ませてまう。
学園を出る頃にはもう夕方の5時半…。
またしても、ため息が出る。
肉体的によりも精神的に疲れる。
教師という仕事はやる気が出なければ気力は磨り減っていくだけなんだと最近になって理解した。
いつかは私が思い描いてた教師生活を送る事が出来るんやろか?
夕日をぼんやりと眺めながら転職や退職について色々と考える。
ほんまにこのまんまでええんやろか?
そればかりを考えてしまう毎日が今日も終わった。
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