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嘘やろ!?
第1章 キャバクラ学園
大学を出るまでは夢に溢れた教師を目指してた。
教育実習は自分が通った母校だったからキラキラの女子高での教育実習…。
真っ白なセーラー服を着た可愛らしい女子高生達が
「先生、頑張って先生になってね。」
と励ましてくれた実習では自分が教師を選んだ事は間違いではなかったと実感した。
だからこそ母校で就職がしたかった…。
なのに母校では英語教員の採用がなく、母校からの紹介でこの学校へとやって来た。
一応、この学校は姉妹校だから…。
姉妹校?
絶対に嘘や!
赴任をしてから毎日そう言いたくなる学校だ。
せやけど就職した以上は文句を言えんまま、3年目の教師生活へと突入する。
元はこの学校も確かに女子高やった。
私立筑紫女子学園…。
別名がブス女学園…。
その姉妹校で私が行ったのは小桜女子学園…。
別名がお嬢様の園…。
姉妹とか言うても、あまりに違い過ぎるわっ!
とツッコまれ続ける事20年以上…。
少子化で経営困難を感じた筑紫女子学園は10年前、共学に代わり普通に筑紫学園という名へ変わる。
そして改めて付いた名がキャバクラ学園…。
それは、高校のあだ名としてあかんやろ?
半数以上の女の子は毎日、自分磨きとメイク技術の腕を上げ、男の子はそんな女の子のお尻を必死になって追いかけてる学校って意味…。
その噂を聞いとると悲しくなる。
当然、卒業生の大半がファッションや美容関係の専門学校へと進んで行く。
大学進学なんか全く考えてない。
そりゃ、教師としては楽っちゃ楽…。
受験の悩みを聞いたりとかする必要はないからね。
要するに無茶をしなけりゃいいんだろ?
そんなちゃっかりとした学生ばかりだから、熱血教師をする方があほらしいと感じる。