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奴隷の罠
第1章 一
8月の蒸し暑い夜、空野 牡丹(そらのぼたん)は奴隷になった――
「ご主人様、私を奴隷にしてください……」
ある森の中に佇む洋館。
そこの部屋は全て電気が消され、窓から射し込む月明かりだけが頼り。
牡丹のいる二階の部屋も薄暗いが、カーテンは開きっぱなしで、家具や部屋の中を確認する事はできた。
「……奴隷?本気?」
クスッと笑う男の顔も、男の前で床に膝ま付いたまま牡丹は見ることが出来た。
まるでロボットの様……。
その無機質な笑みに、牡丹は一瞬ゾクッと背筋を凍り付かせるも、立っている男のジーンズに両手を伸ばす。