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奴隷の罠
第1章 一
「誠也(せいや)様……。私は本気です。誠也様の奴隷になりたいです……」
「でも牡丹、君は僕の従姉妹だよ?妹みたいな存在の牡丹を奴隷には出来ないよ」
「そんなこと……言わないで……」
ジーンズを掴む両手は、けっして放さないようにと強く握り締めていた。
そんな今にも泣きそうな牡丹を見て、また誠也はクスッと笑う。
「分かったよ。仕方ないな~。その代わり、良い?奴隷になるんだから、他の男に好意を抱いたり楽しげに話したりするなよ?したらどうなるか……分かるね?」
「……はい!ありがとうございます!誠也様!」
牡丹は誠也の言葉に嬉しくなり、ぱあっと明るく表情を変えた。