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奴隷の罠
第2章 二
ぺちんと叩かれると、思わず驚きの声を上げる。
「きゃあ!」
「牡丹、もっとお尻を此方へ突き出すんだ」
「…でも……」
「でもじゃない!」
言葉を濁すと、また後ろからお尻を叩かれる。
牡丹はそのまま怯えながら振り向く。……と、誠也の手にネクタイが握られていると知り息を飲んだ。
そしてその瞳の冷たさにも、顔を青ざめる。
「……」
いつもの優しい誠也様じゃない。
まさか、こんな顔をするなんて……。
……。
…………。
奴隷、取り消しになんて出来ないかしら……?