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奴隷の罠
第2章 二
「これで叩かれるとどうなるだろうね?」
「…誠也様、まさか……」
…叩くわけないわよね?
ベルトなんかで叩かれたら、お尻腫れちゃう!
牡丹は顔を青ざめながら、冷たく笑む誠也を見つめる。
牡丹の腰まである漆黒の髪は、震えるかの様に揺れていた。
「…牡丹、お尻を出して」
「い、嫌です!やっぱり奴隷取り消し……!」
「もう遅い」
慌ててベッドを這いつくばり、逃げようとする。
だが無情にも冷酷な声が後ろから聞こえてきたかと思うと、すぐ牡丹のお尻に激痛が走った。
「っ……!」
声にならない痛み。
馬に鞭を打つような音。
耐えきれず、そのまま牡丹の意識は遠退いていった――