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きっかけは映画館
第15章 これはデートですか?


ドッドドドッ…

独特なバイクのエンジン音がして、

ピローン…

【下についたよ〜】

ヒジオからラインが来る。

何も考えない。


自分に呪文を唱えて、道路に出た。

「おはよ、麻里絵ちゃんバイク乗るの初めて?」

「うん。」

ヒジオはエンジンを切ってバイクから降りた。

メットを外してハンドルに引っ掛けただけなのに、ヒジオの仕草が格好良く見える。

そういえば、昨日も言ってたな。

『相性いいなって思った。』

って…

そう、肌が感じる親近感みたいなもの…

痴漢のはずなのに抵抗出来なかったり…

ちょっとした仕草に色気を感じたり…

昨日再び手を触られた時も、ベッドで体を密着させた時も…

ヒジオとは最初から違和感はなくて…

親近感…相性がいい…ということを…肌が知ってる感じがした。


「バイクって風切るから寒いんだよ。これ着て?」

ジージャンを渡される。

「ああ、元カノとかのじゃないから、俺のだから…
ブカブカだろうけど、それが意味があるんだよな。」

ほら、考えてることも見透かされてる感じ、でも不快じゃない。

着ても指すら出ない。
ヒジオは小っちぇ〜って笑いながら袖を捲ってくれた。

メットも被せてくれてベルトを止められる。

顔が至近距離で恥ずかしくなるけど、真剣な目付きはベルトに向かってて、こっそりヒジオの顔を見ていた。

「麻里絵ちゃん、そういうミサイル飛ばすのやめて?
約束破りたくなっちゃうから…」

ポンポンとメットを叩かれるけど、

「ヒジオ、痛い!!」

「あ、ごめん、ごめん。」

ミサイルが何だかわからなかったけど、まあ、いいや。



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