- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きっかけは映画館
第18章 同伴出勤?
珈琲ショップのモーニングを食べて、一緒に電車に乗る。
朝帰りは…嬉しくて…恥ずかしい…なんて歌があったような気がするけど、ヤマシイことはしてないけど、なんか気恥ずかしい。
でも、電車でも側でガードしてくれるヒジオにいいなと思ったの。
「麻里絵ちゃん、忘れてるかもしれないから、言っておくけど…
今日から一緒に帰るんだよ?麻里絵ちゃんが仕事終わったら連絡ちょうだい?」
「ヒジオがまだまだ終わらない時はどうするの?」
「良ければ、喫茶店で待っててくれないかな?
でも、基本、キリがいいところで仕上げて帰れるから…」
「うん…わかった。」
会社の最寄り駅に着くと、ヒジオはビジネスモードの距離感を保つ。
本当に気が利くけど、ちょっと寂しい気もした。