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きっかけは映画館
第24章 ぐぅ…
「別々に…」
「駄目、一緒。」
麻里絵ちゃんは足をパタパタさせて降りようとするけど、姫抱きのままバスルームに入る。
「暴れると落ちるよ。」
脅かしてシャワーを捻ってから降ろし、壁に手をついてホールドした。
「ヒジオ…恥ずかしいよ…」
「もう、麻里絵ちゃんのことは全部見たから、恥ずかしがっても遅いよ。
洗いっこしよ?」
…………
真っ赤な麻里絵ちゃんにシャワーを掛けていく。
「シャンプーしてあげる。」
逃げ出せないように頭からシャワーを浴びせると、俺の胸に手をついて、麻里絵ちゃんは大人しくなった。
「目を瞑っててね。」
麻里絵ちゃんの細く艶々した髪を洗うのも気持ちいい。
麻里絵ちゃんはどこもかしこも…柔らかくて気持ちいい。
シャンプーしたら、リンスして…
「あ、麻里絵ちゃんの好きなシャンプーとか一式買いにいかなきゃね。」
え…
「部屋着も、もう少し…」
「ヒジオ?私、ここに住むの?」
「住んでもいいし、住まなくても帰りたくなくなっちゃった時に、困らない程度に用意しなきゃ。麻里絵ちゃんは嫌?」
「嫌じゃないけど、色々いきなり過ぎて…」
「うん、だから、どっちに帰ってもいいように、買う。」
話しながらボディーソープを泡立て、麻里絵ちゃんの背中を洗い始める。
「ほら、麻里絵ちゃんも、俺を洗って?」
ボディーソープを手に落とせば、麻里絵ちゃんが泡立てて俺の首や肩に塗り付ける。
小っちゃい手で洗ってくれる。
もう、背中が終わったから屈んで麻里絵ちゃんのお尻を洗えば、麻里絵ちゃんもちょうど俺の肩に手が届く。