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きっかけは映画館
第26章 お買い物
ヒジオに手を繋ぐ話をしたら、
元彼元カノとも関わること、恥ずかしいこと、そんな話をするつもりはなかったけど…なってしまった。
でも、一人で勝手に判断したりモヤモヤ、悶々としていじけたりするのは辛い。
伊豆に行った時の昼食後、ヒジオと話してスッキリした。
だから、ヒジオとは、沢山話して、誤解のないようにしたい。
けど…一緒に居たら毎日って……普通なのかな…
だとすると、裕司は天然記念物?
「麻里絵ちゃんどうした?」
ほら、ヒジオは私が考え事をしてると、こうやって話し掛けてくれる。
「裕司は天然記念物だったのかな…って…」
っあ、思ってたことをそのまま言っちゃった。
「そうだね、そうかも、でも、感謝してる。」
「へ?」
「麻里絵ちゃんを手付かずのまま保管しててくれて…」
「は?」
「ん…まあ、いいや。とにかくさ、思ったことは何でも言おう?お互いに、
俺は麻里絵ちゃんをたっぷり甘やかしてあげたいし、
たっぷり喰う。」
腰をギュッと抱いてから言えば、麻里絵ちゃんは照れながらもコクンと頷いた。
洋服は、部屋着と下着を3セットと指定されて購入、会社着も…と言われて、買い物後にバイクで取りに行くことになった。
日用品も普段使っているものを一式購入。
「ヒジオ、やっぱり米びつ買おう?」
「米びつって、米じゃないの?」
「お米の容れもの。」
「ああ、そっかぁ。うん、買おう。そしたら麻里絵ちゃんが家にいっぱい来てくれるから。」
またヒジオは大型犬になってる。
両思いになりました。はい、お付き合いします。じゃあ、同棲しましょう。等と話し合いで決めることじゃない。
ヒジオは、待ってくれてたんだし、これからも、ゆっくり少しずつでいいと、言ってくれた。
だから、生活しながら、ゆっくりヒジオと私の形を作って行けばいいんだ。