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きっかけは映画館
第29章 おうちで映画part2


「ひ…ひ…ヒジオの…馬鹿ぁ…」

やり過ぎたと反省して抱き締めてもドンドンと胸を叩く。

「ごめんなさい。」

「うぅ…人が真面目に…返事したのに…」

「すみません。」

「もう、帰るっ…」

「ごめっ…でも、外…暗くて、怖いよ?」

ドンドンドン…

「うぅ…ヒジオの…馬鹿ぁ…」

「嬉しくて、泣きそうなの見られたくなかったんだよ。」

「意地悪…」

麻里絵ちゃんを起こして自分の膝に乗せて抱き締めた。

ああ、また違うことで腰抜かさせちゃった…

うぅ…うぅ…

しゃくりあげるように泣く麻里絵ちゃんを、抱き締めたまま背中を撫でる。

「絶対に麻里絵ちゃんのこと離さないから…」

うぅ…

「ずっと一緒にいるから…」

うぅ…

麻里絵ちゃんの『うぅ…』が少しずつ肯定のニュアンスになっている。



「麻里絵ちゃんを…愛してる。」

ヒクッと肩を震わせた麻里絵ちゃんが顔を上げる。

「ヒ…ジ…オ?」


「愛してる。」

涙を指で拭って、もう一度抱き締めた。

「う…ん…」

麻里絵ちゃんはゆっくりと頷いた。

「驚かして…ごめんね。」

ゆっくりと麻里絵ちゃんが顔を上げる。

キス…したい…

麻里絵ちゃんの頬に手を添えて俺に向かせる。
麻里絵ちゃんの唇がぷるぷる震えながら開いた。

顔を近づけると…

「ヒジオ…トイレ行きたい。」

俺の企みをしっかり把握して、俺の口を片手で塞いで麻里絵ちゃんが言った。

「はい。」

麻里絵ちゃんはストンと俺の膝から降りて立ち上がり、手を差し向ける。

「一緒についてきて…」

「かしこまりました。」

麻里絵ちゃんに手を引かれて、トイレに一緒に行った。





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