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第29章 おうちで映画part２

「扉の外で待ってて…」

と、ﾊﾞﾀﾝとドアが閉められて…

手厳しい麻里絵ちゃんが久々に登場、君臨。

俺はトイレの前で直立不動で待っていた。

ｼﾞｬｰ…

トイレの流す音がして、扉の脇に移動しようとする間もなく、

ﾊﾞﾝ…

麻里絵ちゃんはトイレから逃げるように飛び出してきて…

勢いよく開いたドアの角が、額と鼻と愚息にクリーンヒット、、で踞る。

って起きてる愚息も悪いんだけど…

「ヒジオ…待ってないっ…」

とドアの影になった俺に気づかずリビングを睨む（見えてないけど多分睨んでいるだろう）麻里絵ちゃん。

当たった感触あるだろ〜？
それとも、ドア締めない勢いでトイレから逃げ出てきた？

と、マジで怖がりなんだと、愚息と共に反省してると、

「ヒジオ？居たっ…」

っと、俺に手を差し延べる麻里絵ちゃんが、天使に見える俺は…やはり重症…