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きっかけは映画館
第30章 映画のあと…は


繋がりながら視線を絡ませ、『俺に感じて?』なんて言われたら、それだけでブルリと震える。

そして、ナカにいるヒジオがビクンと震え、また嵩を増したように思う。

ヒジオが手を空に上げて私の手を誘導する。

お腹辺りの高さに上げられた手に手を重ねると、指と指とを絡めてしっかりと握られた。

そこを土台にして体重を掛け、先ほどより大きく揺さぶって腰を動かしていく。


ヒジオが色んな所を抉るようにして動くので気持ちいい。ヒジオでなく私が気持ち良くなってしまうのだ。

はぁあん…んぁあ…

麻里絵ちゃんは吐息と共に甘い声を漏らす。
快楽を貪るように自ら腰を振るのは淫らと思っているようだが、お互いが好きで求めあうことは罪ではない。

先ほどからぷるぷる震えて、しばし動きが止まったりと何度か軽くイッテいるのがわかる。

めっちゃ可愛いんだけど、それを言葉にすると、麻里絵ちゃんが止めてしまうだろうから、黙っている。

麻里絵ちゃんは俺をヨクしようと必死なのだ。

もう抱き締めて、組み敷いて、思い通りに貫き、麻里絵ちゃんを深くイカせたい、とも思うけど、
麻里絵ちゃんの懸命でエロい仕草をもう少し見ていたいとも思う。

麻里絵ちゃんは自分がヨクなれば俺もヨクなるという言葉を聞いて、自分のいい所に押し当ててくる。

見ていればいい所が俺にもわかった。


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