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きっかけは映画館
第32章 お仕事!!
「麻里絵ちゃん…」
ヒジオは私の上側の脚を持ち上げて角度を変えて挿入ってくる。
腰が揺れて互いの胸が当たる。
更に名前を呼ばれて顔をあげると離れていた唇が近づいてきた。
ヒジオ…
「愛してるんだ。sexだけじゃなくて…麻里絵ちゃん全部を…ずっと離さない…」
ヒジオは不安になるのだろうか、言葉でも何度も愛を紡ぐ。
その思いに、まだ届いてないのかもしれないけれど、私も愛してる。
ヒジオと一緒に、ヒジオの為になりたい。
「ヒジオ…私も…愛してるよ。」
目を見て伝えれば、唇が塞がれ、腰が揺れる。
「あああっ…いくっ…」
堰を切ったように二人で達した。
ヒジオは余韻が続く間、私のあちこちを撫で擦り、キスをして、名残惜しそうに腰を引く。
ヒジオが出ていった虚無感を周りから包んで消してくれた。
「さっとお風呂に入ろうか…」
またヒジオに抱き上げられてバスルームに向かい、戻ってくる。私はヒジオの首に手を回してぶら下がっているだけだった。
「それで、優希ちゃんには話したの?」
「うん…というか、付き合ってるんでしょ、とか、肌艶がいいとか、突っ込まれて、ゆっくり話したいから水曜日飲もうって…」
「じゃあ前段は女子トークタイムなのかな?」
「うん…そして、晃くんも呼んで皆で飲もうって…」
「そっか、なら仕事あがりに寄る感じでいいのかな?」
「うん…、優希ちゃんにたじたじだわ。」
「いや、ある意味キューピッド役なんだから、報告しなきゃだね。」
ヒジオが頭を撫でてくれるから、いつの間にか眠ってしまった。