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きっかけは映画館
第37章 同棲?同盟?
「麻里絵ちゃん、麻里絵ちゃん、起きて…」
あのまま二人してくっついて寝てしまった、
麻里絵ちゃんは、俺の安眠グッズだ。
「ヒジオ…おはよう…」
「よく、眠れた?」
麻里絵ちゃんもすっきりした顔をしていた。
「ご飯だけ炊いておいたから、シャワー浴びてから食べよう?」
麻里絵ちゃんを抱えてバスルームに行く。
最初は抵抗があったようだけど、今は一緒に入るのも慣れてきたようだった。
「ねぇ、ヒジオ…今日も泊まっていい?」
「いいよ、麻里絵ちゃんの家だと思ってよ。」
「う…ん。」
「今日、少し早く帰れる?8時台くらいとか…」
「大丈夫だよ、自分のペースで残業してるだけだから…」
「じゃあ、家でご飯食べてゆっくり話そう。」
「うん。」
今、俺が考えていることをゆっくり話したいと思った。