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きっかけは映画館
第38章 きっかけは映画館
「ああ、麻里絵…そんなにしたら…出ちゃうよ…」
やっぱりヒジオは私を呼び捨てにしている。
名前で呼んで欲しいのと同じで、本当は呼び捨てにしたかったのだろう。
『ヒジオ』『麻里絵ちゃん』イイ歳ををした大人がそんな風に呼びあっていて、どことなくギャグめいて友達の関係のように思えるだろう。
ヒジオはそこから打破したかったのかもしれない。
名前を呼べば顔を赤くしながらも微笑むヒジオは、とても嬉しそうだ。
そして、名前を呼べば、こちらも真剣に向き合わなければならないと気づかされ、愛おしいと感じた。
そしていつも優位に立っているヒジオをどうにかして負かせたいと思った。
いや、素直に喜ばせたいと思ったのだ。
終わりを告げるヒジオのそこにシャワーをかけて泡を落とす。
水流にも反応して震えるそこも愛おしく思う。
泡が流れたそこをそっと握り、先端から溢れる蜜を起点に舌先で舐めまわしていく。
「あぁ…そんな…駄目だよ…麻里絵っ。」
一旦は腰が引けたくせに、やはり突き出して私からの愛撫を求めるヒジオ。
今まで控えめなsexしかなかったから、積極的になることも少なかったけど、
ヒジオを驚かせたい、喜ばせたいと懸命だった。