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きっかけは映画館
第38章 きっかけは映画館
いつもなら、お互いに立ったままで太もも辺りまで洗い、そこから下は交互に腰掛けたり、各々洗ったりしていた。
でも…
私はボディーソープを手に取り泡立ててから風呂椅子に腰掛け、対面するように座った。
ヒジオが酔っていると訴える為にちょっと変わった事をして驚かせようと思ったのだ。
ヒジオの顔が真っ赤になる。ちょっとした悪戯は大成功だと思う。
「ヒサオさん?」
真っ赤なヒジオと視線を合わせるように見上げながら、いきり立つそこを泡でそっと包んだ。
はぁっ…麻里絵っ…『さん』は要らないよ…
まだ泡しか触れていないのに、ヒジオの瞳は揺らめいていた。
更に、『麻里絵』って…息が詰まって『ちゃん』まで言えなかったわけではなさそうだ。
「ヒサオ…洗ってあげるね。」
全体を泡で包んだ後、両手で挟むようにして擦り上げていく。
ピクン…ピクン…と脈打ちながら反応を示し、そこが嵩を増して硬くなっていく。
片手で握り込むように擦り上げながら、反対の手を股間に差し入れて付け根の下の袋まで洗う。
ビクビクと動く首もとを親指と人差し指で作った輪で絞りながら回転させ、袋の中にあるものを洗うように転がして撫でていった。
トプッと溢れた透明な体液が、泡を分かつように幹を伝う。
泡を引き上げるようにして手のひらを丸めて、先端の丸い部分をくるくると捏ねた。