- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きっかけは映画館
第40章 日の出
伊豆ならではの広々した動物園に向かう。アルマジロやらフクロウなどの変わった動物との触れ合いを楽しみ、昼は金目鯛の煮付け。
麻里絵は俺が疲れてないかと心配していたが、十分満喫しているようだ。
伊豆半島の先端で遊覧船廻りをする。
「お日さまと一緒に行動してるみたいね。」
ちょうど南にある太陽を見上げて麻里絵は言う。
そう、日の出から太陽と共に行動することを意識したスケジュール、次の一世一代の大仕事を意識した。
まだ早いかもしれない、いや、もう十分待った。
そんな葛藤を胸に海岸沿いをひた走る。
時間調整も上手くいき、目的の時間に目的地に到着した。