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きっかけは映画館
第41章 二人のための岬
「動くよ…」
麻里絵を抱き締めたまま腰を押し出すと抱いているのか抱かれているのかわからなくなる。
溶けて融合して一つになっていくような感覚だった。
仰け反る麻里絵の首元にもキスして麻里絵のナカを堪能する。
久しぶりなこともあってか、もう堪えられそうになかった。
ああっ…もう、いっちゃいそ…
いいよ…ヒサオがよくなると、私もいい。
いつもの台詞をとられて悔しくても保ちそうにない。
麻里絵をしっかり抱き締め、律動を早めていった。
ああっ…
いい…私もイクッ…
その声にもう一踏ん張りと堪える。
っああ…ん…
っく…
麻里絵がいったのをなんとか見届け、ほぼ同時に達した。
ビクビク震える体が互いを刺激する。離れないように抱き締めてそっとキスをした。
「愛してる。何があっても離さない。何があっても二人で乗り越えていこう。」
何度でも思いを言葉にした。