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きっかけは映画館
第14章 謎のツケ


はぁあ…

熟睡なんてできねぇ…

少しは寝たけど…
麻里絵ちゃんが動く度に体がビクッてしてしまい、
長いような短いような夜は明けた。

さっきから麻里絵ちゃんはモゾモゾして、そろそろ起きそうだ。

きっと、目覚めたら…
離れていた方がいいはずだが、しっかり腕枕されてるし、やっぱり麻里絵ちゃんを離したくない。


「…ん…裕司」

元彼、ゆうじっつうのか…

甘えるように俺の胸にすり寄ってきたけど…
ゆうじと勘違いしてるんだろうな…

ビクン…




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