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第2章 突然、目の前に小学生アイドル

「あのうー」

か細い、かわいい、ヴァルハラな、あきらかに女子の、しかも幼い女子の声が、した。
最初は、あまりにも妄想しすぎて、空耳だと思ってた。

「あのうー。すみません、ユウキ…さん、ですか？」
え？
見ると、小学５年生くらいの、それはかわいいロリロリの女の子が、ビキニの水着姿で、すぐ前に、たたずんでいた。

しかし、これは夢だ、と思った。
なぜかというと、その女の子が、待ち受け画面の小学生アイドルとうり二つ、だったからだ。
待ち受けの水着と、まさに、同じ水着だった。

「あのうー。ユウキさんは、わたしの島レッスンの、担当者、ですよねー？」
はあ？
意味、分かんねえ。
ここで初めて、これがリアルだと気がついた。
「ユウキさん、島に着くまで、わたしたちを、少しでもいいからレッスンしてください」
あっと思った時には、彼女に手首をつかまれて、すごい力で引っ張られていた。