この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
50センチの距離
第17章 ナポリタン
でも私は思わず言い訳してしまう。
「あ、あのね、行儀良くないって知ってるんですよ?でも、美味しいモノ残すの、性に合わないんです。それにね、高塚さんが言ってたんです。こうやってソースまで綺麗に食べてたら、お皿見て、美味しいって思ってくれたんだな、って判るから嬉しかったって。」
「なるほどね。確かに、美味しいソースが皿に残っちゃうのって勿体無いよね。 よし、俺もやろ。こんなことできるの、気楽なカフェくらいだもんなぁ。」
と村上さんもパンをちぎってソースをつけた。
「うん、美味い!」
「ですよね。へへ。」
ソースを綺麗に拭い取って食べ、食後のコーヒーを飲んだ。
「中華料理はね、残すのがマナーらしいよ。」
「そうなんですか?」
「うん、文化の違いなんだろうけど、綺麗に食べちゃったら、物足りない、っていうことなんだって。だから、少し残すと、もうお腹いっぱい、って意味らしい。で、美味しかった、楽しかった、を表現するのは床やらテーブルに食べ散らかすこと。だからその文化のまま外国に行っちゃうと、マナーが悪いってなるらしい。実際ブッフェなんかで山程取って山程残してる人たちを見た事があるんだけど、日本人としてはアレはいただけなかったなぁ…」
「あ、あのね、行儀良くないって知ってるんですよ?でも、美味しいモノ残すの、性に合わないんです。それにね、高塚さんが言ってたんです。こうやってソースまで綺麗に食べてたら、お皿見て、美味しいって思ってくれたんだな、って判るから嬉しかったって。」
「なるほどね。確かに、美味しいソースが皿に残っちゃうのって勿体無いよね。 よし、俺もやろ。こんなことできるの、気楽なカフェくらいだもんなぁ。」
と村上さんもパンをちぎってソースをつけた。
「うん、美味い!」
「ですよね。へへ。」
ソースを綺麗に拭い取って食べ、食後のコーヒーを飲んだ。
「中華料理はね、残すのがマナーらしいよ。」
「そうなんですか?」
「うん、文化の違いなんだろうけど、綺麗に食べちゃったら、物足りない、っていうことなんだって。だから、少し残すと、もうお腹いっぱい、って意味らしい。で、美味しかった、楽しかった、を表現するのは床やらテーブルに食べ散らかすこと。だからその文化のまま外国に行っちゃうと、マナーが悪いってなるらしい。実際ブッフェなんかで山程取って山程残してる人たちを見た事があるんだけど、日本人としてはアレはいただけなかったなぁ…」