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50センチの距離
第42章 アッラ ルチアーナ(タコとトマトのパスタ)
クミちゃんは驚きすぎて暫く無言だったけど、驚きがひと段落したら今度は涙が止まらなくて、終始泣き笑いだったとか。
隆が友達に騙された〜!と叫びながら数人で抱き合ってたとか。
そんな話も後から聞いた。
料理も好評で、結構ハイピッチで皿が空いていた。
通常ブッフェはスタッフが皿の空き具合を見て追加オーダーとして持ってくるけど、そこもセルフで、幹事含む隆の友達連中に、空いた皿は厨房まで持ってこいと言ってあった。
パーティーの締め括り、新郎が挨拶するみたいですよ、と1人が厨房まで呼びに来て。
「今日は、俺たちの為にこんな盛大なパーティーを開いてもらってありがとうございます!」
という隆の声が厨房まで聞こえた。コックコートのままフロアに出ると、半泣きの隆が喋ってた。
「急に結婚することになって、披露宴とか諦めてたんですけど、まさかこんな風に祝って貰えるとは思いもしてませんでした。ヤス、リョウ、シンジ、ケイスケ、皆ホントにありがとう!兄貴も、料理めっちゃ美味かった!いい友達と、家族に恵まれて、俺めちゃくちゃ幸せです!クミと、腹の子と、負けないくらい幸せな家族作りますんで、これからもよろしくお願いします!」
ガバッと頭を下げる隆の姿に、俺もちょっと目頭が熱くなった。
隆が友達に騙された〜!と叫びながら数人で抱き合ってたとか。
そんな話も後から聞いた。
料理も好評で、結構ハイピッチで皿が空いていた。
通常ブッフェはスタッフが皿の空き具合を見て追加オーダーとして持ってくるけど、そこもセルフで、幹事含む隆の友達連中に、空いた皿は厨房まで持ってこいと言ってあった。
パーティーの締め括り、新郎が挨拶するみたいですよ、と1人が厨房まで呼びに来て。
「今日は、俺たちの為にこんな盛大なパーティーを開いてもらってありがとうございます!」
という隆の声が厨房まで聞こえた。コックコートのままフロアに出ると、半泣きの隆が喋ってた。
「急に結婚することになって、披露宴とか諦めてたんですけど、まさかこんな風に祝って貰えるとは思いもしてませんでした。ヤス、リョウ、シンジ、ケイスケ、皆ホントにありがとう!兄貴も、料理めっちゃ美味かった!いい友達と、家族に恵まれて、俺めちゃくちゃ幸せです!クミと、腹の子と、負けないくらい幸せな家族作りますんで、これからもよろしくお願いします!」
ガバッと頭を下げる隆の姿に、俺もちょっと目頭が熱くなった。