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愛おしいキミに極甘な林檎を
第34章 アナタを信じているから……

ソラ先輩は颯太と違うのに過去のトラウマが邪魔をする……。
「ただいま帰りました」
結局、笑顔を作って玄関のドアを開けることにした。
帰ってくるのを心待ちにしていてくれたのか、すぐにソラ先輩がやって来て私を抱き締める。
「おかえり。友達と飲むのは楽しかった?」
「はい。久しぶりのガールズトークで盛り上がりましたよ」
台所に行って水を飲んでいる時、またソラ先輩のスマホにメッセージが届いた音が鳴ってまた心が落ち着かなくなってくる。
気にしたくないのに、颯太と別れてから彼氏のスマホに敏感になってしまっている自分がいた。

